左肩が痛いスポーツマン(64歳男性)


主訴

3ヶ月ほど前より、ケガをした記憶も無いのに左肩が痛みだした。左手を挙げたり後ろに回したり前で腕組みをするのが大変とのこと。特に辛いのは、テニスを思いっきり出来ないことや、テニスをすると腕を痛めてこのまま治らないのではないかという不安でした。

 

検査

左肩の動きを見ると、確かにほぼ全部の方向で痛みによる制限がある。左の肩関節は全体的に右より硬く、関連する筋肉の緊張も強い。肩甲骨と脊柱の位置により痛みは和らぎ可動域は広がる。炎症兆候はなく、痛みの程度もそこまで高くない。

 

戦略と経過

脊柱・肩甲骨の施術で肩関節への不必要な外的ストレスを減らす。その後、肩関節周囲の筋肉・関節・結合組織への施術を行う。結果、初回から痛みと可動域に改善が見られ、4回の施術で痛みはほぼ無くなり、反対の肩の方が動きにくいくらいだ、と仰られました。

 

コメント

今回の症例はゲームに例えてみたいと思います。肩は大きく動く反面、ケガをしやすい関節です。言うなれば、攻撃力が高いけど防御力が低いゲームプレーヤーです。防御力の鍵となるのは、肩の周りの筋肉です。必要性は患者さんにより異なりますが、筋肉の鎧に対する評価と施術は不可欠です。

また、ゲームプレーヤー自体のコンディションも防御力に大きく関わります。プレーヤーの身体を重くするとか、毒とか、目をくらませるとか、いろいろ邪魔する手立てはあります。「背骨・肩甲骨の位置が悪いだけで健康な人でも肩は動かしにくくなります。」試しに背中を丸めて万歳をした後、背筋を伸ばして万歳をして比較してみて下さい。

ゲームには攻略法があります。短絡的かもしれませんが、私たちの不健康(健康で無い状態)にも攻略法はあると思います。

今回の要点は、①肩の特徴を知ること、②肩へ影響を与えるものを見逃さない、という事になります。攻略法を知りたい方は、気軽にお問い合わせ下さい。

坂西