中学生からある頭痛を訴える会社員(37歳男性)


主訴

中学生の頃からある頭痛で、医者には病理的なものではなく偏頭痛と診断された。両側部に左右差なくある鈍痛は、2時間ほどデスクワークをすると誘発され、回復までに早くて2日かかる。肩凝りは慢性的にあり、頭痛前に目がぼやける。光・音などに過敏になることはない。

 

検査

顎が前に突き出るような、いわゆる猫背が見られた。首回りの筋肉はバランスを崩していて、仰向けで頭を10秒間支えられない。首や身体の可動域に制限と痛みはない。頚椎・頚部の筋肉検査で頭痛は誘発されない。

 

評価と戦略

医師が診断した時の詳細状況は分からないが、筋肉のアンバランスがある状態で姿勢や目の酷使する事で頭痛が起きている可能性を考えた。姿勢改善の為に脊柱と筋肉のバランスを整え、さらにその位置を維持出来るようにして同じ仕事環境でも負担を減らし体力をつけることを目的とした。

 

経過

2回目(1週間後):治療後頭痛は2日間続き、それ以降頭痛はない。

3回目(10日後):肩が少し凝るが、依然として頭痛はない。

4回目(さらに10日後):頭痛はなく、肩もほとんど凝らない。

5回目(さらに11日後):頭痛なし。

6回目〜(2〜8週間隔):1回だけあった。

来院から16ヶ月、初回治療後以外にあった頭痛は年始の1日だけ。調子が良く、肩凝りはなく、目もかすまず、ぐっすり眠って元気に過ごしている。今日も健康維持のためいらっしゃったが、終始ニコニコされていました。

 

コメント

今回のケースは、見事に施術効果が即効かつ覿面に現れたものでした。ご本人もとても驚くと同時に、20年以上付き合ってきた症状がなくなった事に大変喜ばれていました(今では頭痛があった事を忘れてしまったと言っています)。

頭痛にはこのように、カイロプラクティックの施術によって劇的に改善されるものがあります。しかし同時に、緩やかに改善していくものやあまり反応がないものまでまさしく千差万別です。頭痛でお悩みの方で可能性を探されている方は、一度ご相談下さい。

また、頭痛はたくさんの原因から起こり、中には命に関わる危険な頭痛もあります。どの頭痛は病院診察が必要で、どのような状態なら施術しても大丈夫かは常に頭に置いておかなければなりません。その為には医学的な知識が必要なだけでなく、日々勉強し、実践していく必要があります。幸い、確率的にほとんどの頭痛患者さんは危険なものではありません。しかし、信頼して来られる方の中で1人でも誤認はしてはいけない事を常に肝に銘じる必要があります。

成功体験は判断を鈍らせます。頭痛がなくなったと嬉しい報告がある度に、油断しないよう自分に言い聞かせています。誰の言葉だったでしょうか、「賢者は常に最善を目指しながら最悪を想定する」を心に刻みたいと思う日々の臨床です。

坂西