ガンと血液型

ガンになるリスクが血液型で違うという研究報告がありました。

米国・ピッツバーグ大学が上海で2万人弱の中国人男性を25年間にわたってコホート研究調査したところ、B型とA型ではB型の方が全体的にガンの発症リスクが有意に低くかったということでした(HR:0.91、95%CI:0.84~0.99)。

ガンの発症場所でみると、B型とAB型は療法とも消化器ガンと大腸ガンのリスクが低く、B型は胃ガンと膀胱ガンのリスクも低いようでした。一方で、AB型は、肝臓ガンのリスクが有意に高いという結果でした。

組織型別では、扁平上皮ガンと腺ガンはB型、AB型ともにリスクが低く、肉腫、リンパ腫、白血病やその他の細胞型は血液型との関連はしていなかったということです。

これまでに、ガンと血液型の関係はいろいろ調べられて否定するものもあります。メカニズムを含め、今後の研究に興味が湧きます。

温暖化が進む日本

北半球の亜熱帯の海では、海水温度の上昇がここ100年間で1度上昇していることが分かりました。この上昇スピードは、平均的な海面温度上昇のおよそ2倍と速いペースで温暖化が進行していることを示しています。

海面温度が上がると、海水の膨張による海面上昇が起きたり、海水中の酸素濃度が下がって、魚の成長が悪くなるなど、多方面にわたって影響が考えられます。

亜熱帯の海水温に影響を受ける黒潮は、今年駿河湾沖で大きく蛇行しているそうで、そのためにしらすが極端な不漁だということです。黒潮は、関東の気候にも影響するので、今後の変化が気になるところです。

今年の夏は、7月に酷暑、8月は日照不足で湿気が多く、患者さんの体調にも影響がでていました。治り方も気候の影響を受けるので、たいへんな夏になりました。秋にはもう少し順当な気候になってくれると助かるのですが。

慢性腰痛の不思議

慢性腰痛などの慢性痛が、プラセボ(偽薬)でも症状がよくなることがあるのは知られていますが、これはあくまでも「本当に効果がある薬だ」と言われたことを信じて薬を飲んだ場合でした。

しかし、新たな研究だと「これは偽の薬ですよ」と言われて偽薬を飲んだとしても、症状が軽減することが示されました。なぜこんなことが起きるのかは、よく分かっていませんが、研究者のひとりによれば、例え偽薬でも「医師に処方してもらった薬を飲む」という行為が、症状に改善をもたらす儀式となって、症状をコントロールしている脳の領域を活性化させるのではないかと述べています。

このことは、かつて祈祷師シャーマンや、宗教家によるヒーリングが医術の中心だった頃を思い起こします。重要なのは、治療する側と患者の強い精神的な結びつき、信頼関係が治癒をもたらす可能性を高めるという事実でしょう。

腰痛とストレス

腰痛にはストレスの影響が強いということが分かってきました。病院に行くと、レントゲンやMRIをとって、背骨や椎間板の形から原因を説明されていました。しかし、現在では形の異常があってもなくても腰痛が起こることから、ぎっくり腰などの急性腰痛もストレスが関わっているらしいと、疑われています。

近年は、若い人の腰痛も増えています。最近のデータでは、20代男性の4割、女性では3割の方に腰痛があるとされています。その背景には、学校や会社など、社会生活が複雑化してストレスが増えていることが考えられます。

ある研究では、内向的な人は外向的な人と比べて腰痛になりやすいといっています。

では、こうしたストレスからくる腰痛はどう対処したら良いでしょうか。腰痛になったら、ストレスが高まっているなと思って、自分の生活を見直してみることです。そして大事なのは、腰痛をもつ人自らが積極的に腰痛に向き合い、自分でなおすんだという意思をもつことで治療の成功率が高くなります。

腰痛 前屈だけでなく後屈もできず、靴下をはけない

若い人に比較的多いタイプの腰痛です。前屈みになろうとすると腰の左右どちらかギュッとけいれんするような痛みを感じ、腰を伸ばそうとした瞬間にも痛みが走りますが、じっとしていれば痛みはありません。

考えられる原因に、筋肉の収縮痛があります。筋肉が原因で痛みが起こるケースでは、筋肉の緊張が強くて伸ばそうとしたときに痛む伸張痛と、筋肉が縮んで力を発揮しようとしたときに痛む収縮痛の2つのタイプがあります。

前屈みになろうとしたときの痛みは、筋肉の長さは長くなるので伸張痛のように思いますが、重力に抵抗して体をさえるために、筋肉は伸ばされながら力を発揮する「遠心性収縮」の状態で収縮痛を起こしていると考えられます。

また、腰を伸ばそうとしたときは、「求心性収縮」の状態で収縮痛を起こしています。

このタイプの腰痛には、ドライニードル療法が最も効果的でした。ドライニードルは、医師もしくは鍼灸師の免許がなければ実施できません。ドライニードルを取り入れている医師は数少ないので、近くの鍼灸院を探すのが無難です。