脊柱専門カイロプラクティック。脊柱管狭窄症・頚椎症・椎間板ヘルニアで神奈川全域より来院者多数。JR藤沢駅徒歩4分ダイエーそば

痛みについて



腰痛や肩こりなどの筋骨格系の痛みに対するアプローチの根本は、動作を生み出す中枢神経系と運動器系の相互作用にかかわっています。
 
その中で、筋肉は体の中でもっとも大きな体積と重量を占め、機能的には中枢神経と運動器系をリンクしています。神経や運動器、どちらに機能不全があっても、筋肉の緊張やバランスの変化として現れ、その結果は動作に変化をもたらし、痛みを引き起こすリスクが高まります。
 
各種の痛みを訴える患者さんをみると、どんな痛みであっても、筋肉の状態に変化を観察することができます。これがとりもなおさず痛み=筋肉の問題、ということではありませんが、最終的に筋肉がよい状態にあることが、痛みの改善の指標であるといっても過言ではないでしょう。
 
 

なぜ痛いんですか?


体を守るためです

 

  • 痛みは、私たちにとってとても嫌な感覚です。すぐにでも消えてなくしてしまいたい、とみんなが思われることでしょう。なぜ自然は、こんな嫌な感覚を体の働きとして与えたのでしょうか?
  • 痛みは、体の危機をキャッチして避けるための警報が本当の役割です。もし警報が気持ちのよいものだと、人はそれを求めてしまい、体を守ることをしなくなってしまいます。そんなことがないよう、痛みは嫌な感じがするようできています。
  • 国際疼痛学会では、痛みを次のように定義しています。
  • 「実際に何らかの組織損傷が起こったとき、または組織損傷を起こす可能性があるとき、あるいはそのような損傷の際に表現される、不快な感覚や不快な情動体験」
  • これが本来の痛みで、これがあるからこそ体が傷ついたりしたときに、回復に向かうよう傷をかばおうとするわけです。

 

それなら痛みはとってはいけない?


すべての痛みがそうとは限りません

 

  • 体の警告信号としての痛みを取ってしまうと、体を守ろうとする気がしなくなるので困ることになります。
  • 例えば「無痛症」という生まれつき痛みを感じなくなる病気がありますが、無痛症患者には怪我が絶えず、時には命を落とすような大けがをします。それは、痛みを避ける気持ちがぜんぜん沸かないからです。
  • このように痛みには警告という大切な役割がありますが、時としてその役割から外れた痛みがでることがあります。そんな痛みは、かえって生活の妨げになります。このような痛みは、できるだけ速やかに感じないようにした方がよいのです。
  • 以上のように、痛みには生理的に必要な痛みと、そうでない痛みの2種類があるのです。

 

どんなときに痛みをとらない方がいいですか?


傷や病気の程度に応じた痛み、じっとしていれば我慢できるような痛みはとらないほうがよい

 

  • 包丁で指を切ったり、転んで膝をすりむくなど、ケガや病気で組織に傷がつくと、その周りの神経が興奮して痛みを感じるようになります。それが過大でなければ、痛みが治まるように保護するだけで、痛みをとるようなことは必要ありません。
  • 同様に、関節や筋肉の痛みもケガや炎症の状態に応じた程度の痛みに鎮痛剤などで痛みを殺してしまうと、かばうことがなくなるのでかえって回復を妨げることになります。かばいながら日常生活が送れれば、鎮痛剤は必要ありません。
  • 近年、痛みに対する心理的な恐怖心が強まってきているように思います。これは、幼少期に痛みの体験が少ないことに起因すると考えています。つまり、遊びながら転んだり、落っこちたりする機会が昔に比べて少なくなっているようです。
  • また、痛みやケガに過敏な反応をする親御さんの子供たちの多くは、痛みに敏感です。それだけでなく、痛みを起こす状況をできるだけ避けようとするあまり、活動の積極性が失われているようにも見えます。
  • 今後、痛みを忌避する心理社会的状態が当たり前になってくると、治療する側の痛みへの取り組みも、いっそう複雑になってくることが予想されます。

 

とった方がよい痛みとは?


非侵害受容性疼痛と神経因性疼痛はすぐにでも

 

  • ここまで説明してきた痛みは、「痛みを起こす傷や病気があって、その刺激が神経の末端を興奮させ、痛みの感覚を起こす」もので、それを「侵害受容性疼痛」といいます。それに対して、刺激がないのにもかかわらず痛みを感じたり、刺激の強さに見合わない痛みを感じるのが「非侵害受容性疼痛」や「神経因性疼痛」です。
  • これらの痛みは、できるだけ速やかに取り除くことができればそれに越したことはありません。ただし、医学的にこれらを安全かつ完全に取り除くことは、いまのところ難しいようです。
  • もう一つ、侵害受容性疼痛でも痛みをコントロールした方がよいケースがあります。それは、痛みの悪循環に陥りやすい場合です。
  • 例えば椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症、頚椎症などによる神経根性疼痛は、痛みの悪循環に陥りやすいタイプの痛みです。また、痛みがあまり強い場合も同様です。

 

痛みの悪循環


痛みが痛みを呼ぶ・・・避けなければならない問題

  • あるタイプの痛みは、ほっておくと次第に痛みが強くなったりとれにくくなります。それは、痛みが交感神経に影響して患部の血流障害を起こすものと、炎症により作られる痛みです。
  • 交感神経が緊張して血流障害が起こると、組織が酸欠になって細胞の活動が停滞し、回復が遅れます。また、老廃物などの代謝物も組織に停滞して痛みを強くする原因になります。
  • 炎症は、さまざまな代謝物質をばらまきますが、神経もそれに影響を受けて刺激に敏感になります。神経の末端からは、軸索反射により疼痛関連物質が放出されて、痛みセンサーが敏感になります。
  • 中枢側では、脊髄後角での疼痛抑制機構が抑制されて、痛みの信号が脳に伝わりやすくなります。神経痛などの痛みは、このような反応が起きやすいタイプの痛みです。

 

カイロプラクティックではダメですか?


すべてではないですが、可能性があります

  • 非侵害受容性疼痛や神経因性疼痛は、神経系の複雑な反応の結果起こるものと考えられいてます。その一端を薬物でコントロールしても、全体の複雑な反応をコントロールすることは困難であることが分かっています。
  • カイロプラクティックは、昔からこのような薬物療法や医学的処置で改善しない慢性痛に対して効果を発揮してきました。その理由として、カイロプラクティックが神経系全体の機能を高める自然療法だということだと考えています。

 

今後の展開


カルシトニンがカギ

  • 末梢での疼痛抑制に「カルシトニン」という物質が関わっています。カルシトニンは、甲状腺から分泌されるホルモンで、主には血中カルシウム濃度を調整しますが、脊髄後角や脳幹でセロトニン作動性神経を介して鎮痛作用を及ぼします。
  • 卵巣を取ったラットでは、C繊維のニューロンにおけるセロトニン受容体の感受性が減少して、侵害刺激に対する興奮性が強くなりますが、カルシトニンを投与するとそれを抑えられるという実験結果があります。
  • 慢性疼痛は、中年以降、とくに更年期を迎える女性に多くみられる傾向があります。その機序が、卵巣機能の低下によるホルモン代謝にあるとしたら、カルシトニンを補強するような処置が症状改善に期待できます。