椎間板ヘルニアの医学的治療
薬物や手術
椎間板ヘルニアに対する医学的治療は、他の病気と同様に薬と手術があります。
椎間板ヘルニアの症状は、他にも椎間板が飛び出るによって引き起こされるとされていますが、中には椎間板の炎症が症状を起こしている場合もあります。
炎症がある場合は、鎮痛剤は効果があるかもしれません。しかし、長い間鎮痛剤を使い続けると、胃潰瘍などの副作用に気をつけなければなりません。また、治癒過程の1つである炎症を止める事の影響と、”なぜ治癒過程の炎症が起きたのか”という根本を改善するものではない事を理解しておく必要があります。
いろいろな治療をしても改善が見られず、悪化し続けていて日常生活に大きな影響が出ている場合は手術という選択肢が入ってきます。特に馬尾症候群がある場合は緊急性が高く、迅速な外科処置が必要とされています。上記の状態でない場合は、手術は最終手段とし、それ以外の治療法を試みるのが主流です。
侵襲性が高く、また費用も高い手術を実施するには、それなりの科学的な証拠に基づいた効果の検討が求められます。患者に良い情報を提供して手術の選択肢を提示している病院では、一般的により少ない侵襲、よりリスクの少ない安価な手段を患者が選択しています。