自律神経について
自律神経失調にはいろいろな原因やタイプがあり、改善に時間がかかるものもありますが、ほとんどは改善可能です。ここでは、どういう原因で自律神経失調が起きるのかをタイプ別に解説します。
自律神経遅延タイプ
立ち上がると「フワッ」として座り込んでしまう
- 脳を流れる血液の量が少なくなると、立ちくらみが起こります。立ち上がるときは頭から血が下がらないように、下半身の血管を「キュッ」と緊張させて血液が下がらないようにする自律神経の働きが低下しているタイプです。
- 疲れていたり、おなかがすいているときなどには、立ちくらみも起こりやすくなります。また、自律神経が安定しない思春期やストレスが多い仕事をされている方にも起こりやすいものです。
- このタイプは、交感神経のスイッチが入るのに時間かがかかります。そのため、寝起きやしばらく座って立ち上がったとき症状があらわれます。ストレスに受け身の対応する体質が原因となります。
自律神経低下タイプ
いつも気分が晴れずお腹が張ったり胃の調子が思わしくない
- 自律神経の調整力が低下し、迷走神経が慢性的に興奮しているので、消化器が緊張を起こしやすいるタイプです。
- 胸がもやもやして焦燥感を感じたり、ちょっとしたことで感情が見出される傾向があります。咽の塞がりを感じることもあります。そのため、胃食道逆流症候群や過敏性大腸症候群などの機能性胃腸障害と病院で診断されていることもあります。
- このタイプは、慢性的な疲労やストレスが続いたり、食事の不摂生が原因になります。
自律神経興奮タイプ
イライラしやすく、神経が過敏になる
- 交感神経が過剰に働いているタイプです。平常時にも交感神経の興奮が続いているため、イライラしたり血圧が下がりにくかったりします。また、胃腸の動きも悪くなって便秘しやすくなります。
- このタイプは、睡眠や食事が不規則で、大脳皮質の機能低下が起きることが原因になります。
※その他にも、さまざまなタイプがあります。最新の自律神経評価機器でタイプを調べて治療を行います。詳しくは、お問い合わせください。