脳と自律神経をケア | めまい・起立性調整障害・自律神経失調症 | JR藤沢駅徒歩4分

 

ストレスについて


めまい

英国のメンタルヘルス団体によると、労働者の5人に1人は努めていた期間中にストレスを原因とした病気になったことがある、と述べています。また、景気が後退した2009年以降、一年間で抗うつ薬の処方箋枚数がかつてないほど増加したとのことです。
 
ストレスにはいろいろな原因やタイプがあり、対応が難しいものもありますが、ほとんどの場合は改善可能です。
 
 

何がストレスになりますか


金銭上の不安・多くの責務・対人関係・心に傷を負う体験

 

  • 脳を流れる血液の量が少なくなると、立ちくらみが起こります。
  • このような、一時的な脳血流低下による「起立性失調」は、ストレス反応の典型的な例です。なぜ起立性失調が起きるかというと、立ち上がるときは頭から血が下がらないように、下半身の血管を「キュッ」と緊張させて血液が下がらないようにする自律神経の調節がうまく働いていないからです。
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  • そのため、疲れていたり、おなかがすいているときなどには、起立性失調も起こりやすくなります。また、自律神経が安定しない思春期やストレスが多い仕事をされている方にも起こりやすいものです。
  • このタイプでは、最新の自律神経機能測定器で座っているとき、立ち上がったとき両方の血圧と脈拍の変化を調べることで、さらに交感神経機能低下タイプ、副交感神経機能亢進タイプ、副腎疲労タイプ、血液不足タイプに分けることができます。
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  • 一過性のものなので危険なめまいではないのですが、なかには脳幹部にある血圧調整中枢付近の梗塞が原因になるケースもあるので、注意が必要です。50歳以上になってから初めてひどい起立性失調が起きたというときには、念のため脳神経外科を受診されるのがよいでしょう。

 
 

ストレスからどんな影響がでますか


体調の変化、気持ちの変化、行動の変化の3タイプ

 

  • ストレスにさらされると、非常事態に対応するシステムが働き出します。ストレスホルモンが出て、呼吸が速まり、心拍が増え、血圧が上がります。また、貯えていた血球やブドウ糖が血液に放出されます。この状態は、回転が上がったままのエンジンに似ています。回転が上がったままになれば、次第に疲労してオーバーヒートしてしまいます。

 

  • その結果、胃腸の調子が悪い、胸が重苦しい、動悸がする、フラフラするなどの体調面の変化、イライラする、気持ちにゆとりがない、動揺しやすい、人を思いやる気持ちがなくなるといった感情面の変化、仕事に興味が湧きにくい、ミスが多くなる、買い物が多くなる、食べ過ぎなどの行動面の変化が現れます。

 

  • ですから、心身の健康を保つには、ストレスに対処する方法を知ることが必要です。
呼吸器系

気管支喘息,過喚起症候群

循環器系

本態性高血圧症,冠動脈疾患(狭心症,心筋梗塞)

消化器系

胃・十二指腸潰瘍,過敏性腸症候群,潰瘍性大腸炎,心因性嘔吐

内分泌・代謝系

単純性肥満症,糖尿病

神経筋骨格系

筋収縮性頭痛,痙性斜頚,書痙、慢性関節リウマチ,腰痛症

皮膚

慢性蕁麻疹,アトピー性皮膚炎,円形脱毛症

泌尿・生殖器系

夜尿症,心因性インポテンス

眼精疲労,本態性眼瞼痙攣

その他

メニエール病、顎関節症

「日本心身医学会教育研修委員会編1991心身医学の新しい診療指針,心身医学,31(7),p57をもとに作成」
 
 

ストレスに上手く対処する


ストレスは、毒にもなれば良い刺激にもなる

 

  • ストレスはなんでも有害、というわけではありません。張りすぎた弓は切れますが、緩みすぎでも役には立ちません。ちょうどよいバランスが大切です。要は、ストレスにどう対処するかです。
  • 考慮すべきもうひとつの点は、人それぞれに性格や健康状態が違うことです。ある人にとってストレスになる事が、他の人にとってはそうでもない、というのはそのためです。
  • 日々のストレスを解消しようとして、酒やたばこ、過食などに走る人もいます。しかし、いつもそうしていたのでは、根底にある問題に取り組むことができず、事態を悪化させてしまうだけです。では、どうしたらストレスに上手く対処できるでしょうか。
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不安感


病気や将来への不安

 

  • 不安をいだかない人はいないでしょう。どうすれば不安感に対処できるでしょうか。
    • 信頼できる家族や友人に話しましょう。研究によれば、周りの人から支えが常にあれば、たいていの場合はストレス性の障害を抱え込まないで済みます。
    • 最悪の事態ばかり考えないようにしましょう。そうでないと、気が消耗して滅入ってしまいます。最悪の可能性があるのと同様に、最良の可能性もあるのですから。
    • それでも不安が募るのであれば、明日のことは考えないようにしましょう。明日は明日です。今日のことだけを考えましょう。
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多くの責務


厳しい仕事、両親の介護や子育て

 

  • 仕事、子育て、親の介護といった激務を果たしていると、強いストレスにさらされ続ける場合があります。しかも、そうした勤めを辞めることはできないかも知れません。では、どうしたらよいでしょうか。
    • リラックスする時間や休養を計画的に取るようにしましょう。
    • 1日にやることの優先順位をつけ、優先度の低い作業は省いたりして生活を簡素にする方法を考えましょう。なにかならなにまで、すべてを完璧にこなす必要はありません。重要なことから、ひとつづつこなしていけば良いのです。
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対人関係の問題


同僚や上司、夫婦で上手くいかない

 

  • 他人とのあつれきは、逃げ場のない職場では強いストレスになります。そのような問題を抱えていても、できることがいくつかあります。
    • 気に障ることをされても、穏やかさを保つようにしましょう。わざわざ火に油を注ぐようなことはしては損なだけです。
    • 不和が生じたら、その人と2人だけで話して、敬意を示し相手の尊厳を傷つけないようにしましょう。
    • 相手の気持ちや考えを洞察してみましょう。相手の身になって自分をみることも大切です。
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心に傷を負う体験


伴侶や親子、ペットとの死別

 

  • 最愛の人々との死別ほど、心が深く傷つくものはありません。