まず大切なことは、その肩の痛みが五十肩なのか、そのほかの障害によるものなのかをきちんと見極めることです。
五十肩の痛みは、初めのうちじっとしていても痛いものの、しだいに肩が凍り付いたかのように動かなくなり、無理に動かすと痛むものです。
痛みの原因をMRIで調べた研究によると、じっとしているときの痛みは浸出液貯留によるもの、動かしたときは関節内圧が異常に高くなったためで、炎症によるものではないので、手を下ろせば速やかに痛みは消えます。
また五十肩は、肩の外傷や酷使、過度の負担、時には頚椎病変が誘因になって起きることがあります。しかし、実際は肩に負担のある仕事を特にしていない方に、五十肩が多くみられます。
そのような五十肩の患者さんを調べると、ほとんどのケースで肩甲骨の位置異常がみられます。肩だけでなく、肩甲骨や頚部、胸部をふくめ、正しい肩の動かしかたができるような状態にしてあげることがよいようです。
夜間に痛みがあるような五十肩の炎症期には、浸出液を抑え、関節内圧を下げる処置をおこないます。また、刺激を避けるためにある程度の固定をする場合もあります。
炎症期期を過ぎ、動きの制限が中心となったら、肩関節に広がる神経と血管の緊張を解放し、少しずつ関節を動かして肩が動く隙間を作っていきます。これらの施術で、関節内の潤滑が次第に良くなり、可動域が広がってきます。
五十肩のせいで日常生活が不自由な時期は、背中や首に相当な負担がかかります。そこで、その間に背骨を調整して二次的な障害が起きないよう予防します。
半分程度まで可動域が広がれば、後半戦に突入です。炎症を再発させない範囲でしっかりと関節を動かし、できるだけ早く自由に日常生活ができるまでの可動域に改善します。
炎症期
就寝時の痛み、どの方向に動かしても痛い、激痛が尾を引く
凍結期
肩が自由に動かない、強く動かそうとすると痛い、痛みは尾を引かない
解凍期
可動域が広がる、動かすと楽になる
ウイケアカイロプラクティックの五十肩治療により、肩の高さまでしか腕を上げられないくらいの状態でも、3ヶ月を目安に生活に不自由のない程度まで改善するケースが多く見られます。
WECAREでは、カイロプラクティックのもつ生体力学的効果を最大限に発揮させ、五十肩の原因に迫ります。
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カイロプラクティック
- カイロプラクティックをおこない、脊柱を整えて肩甲骨を中心としたアライメント(整列)と動きのアンバランスを是正します。その結果、肩関節周囲の筋バランスが整います。そのうえで、関節運動学に基づいた動かしかたで、肩関節を動かしながら、かたまった組織を徐々に引き延ばしていきます。