左右脳バランス、自律神経、感覚異常、運動障害を改善

 回復までの過程

ウイケアの治療は、患者さん個人個人に合わせてプランを決定します。とくに、患者さんの状態が「修復期」「適応期」「回復期」どこにあるのかを評価し、それぞれに最適な治療を施すのが特徴です。


特徴1:「修復期」の治療プラン


症状が回復する過程は、「修復期」「適応期」「回復期」に分類します。組織が傷つくと、細胞や血管が壊れて炎症が発生し、痛みによって傷口に負担がかからないようかばう動作を取ることで、自然な修復が進みます。
 
傷口がコラーゲンを中心とした肉芽組織で埋まると、炎症が終了して痛み方も変化します。時とともに肉芽組織が吸収され、硬い瘢痕組織に置き換わります。瘢痕組織は、もともとあった組織とは違い、線維の方向がバラバラで伸び縮みしにくく、正常な動きを制限します。
 
修復期の治療目標は、この瘢痕組織が最小限になるようコントロールすることになります。炎症過程が長引くと、サイトカインなどの炎症物質が広がってまわりの組織も壊れてしまいます。傷口が広いほどそこを埋める瘢痕組織が形成されるのに時間がかかって炎症が長引き、さらに瘢痕組織も大きくなります。
 
そこで、炎症期は損傷部位をできるだけ圧縮した状態で安定化し、動かさないことを目的とした治療を施します。

特徴2:「適応期」の治療プラン


修復期を終えた組織は、瘢痕組織の量に比例した機能障害が残ります。脳は、機能障害に応じて体の動かし方を変化させて、障害に適応しようとします。
 
機能障害に伴う痛みをかばって動かなかったり、動きを大きく変えてしまった状態が長いと、将来獲得していた動作とは違った動きに適応し、脳の活動パターンもそれに伴った形で記憶されます。脳にまで記憶された動作パターンは、瘢痕組織の安定化が進んでも残るため、機能障害の回復を妨げる結果になります。
 
そこで、適応期の治療目標は、機能障害への適応ではなく、生来の動作パターンを再獲得することにあります。機能障害による痛みは一時的に軽減できるので、軽減している間に適切な動作をトレーニングしていきます。

特徴3:「回復期」の治療プラン


組織の修復課程を終えてなお残った機能障害に適応でき他時は、安定化して症状も消えていきますが、適応が不完全だと、全身の機能を統括している脳の許容範囲を超えたときに、慢性痛化が起こります。
 
そこで、回復期における慢性痛の治療目標は脳機能をアップして許容範囲を拡大することになります。慢性痛のケースでは、自律神経の変化するパターンや姿勢をコントロールしている神経の働き具合、痛みに対する脳の反応、左右の脳のバランスを調べ、「適刺激」「酸素」「エネルギー」「脳冷却」の調整によって脳機能の改善を図ります。


 

 症状別の回復過程

組織の傷の具合(大きさ、深さ、場所)と炎症の有無で回復期間が違います。痛みが強く、広く、持続的であるほど治るまで時間がかかります。
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炎症期か凍結期かで、治療のやり方や回復までの期間が異なります。炎症が強く、範囲が広いほど関節の固まり方もひどくなり、回復に時間がかかるようになります。
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藤沢 腰痛