酸化を抑制する有機作用物質を含むサプリメントは、細胞のタンパク質や脂質、RNAを酸化による破壊から守る。
筋にとって身近な抗酸化サプリとして、ビタミンCとEが重要な役割を持つ。
抗酸化サプリは、筋細胞の調整と機能に重大な影響を与えることが証明されている。
Powers & Jacksons 2008
運動による活性酸素の発生は、筋繊維障害をもたらすため、それを防ぐ抗酸化作用が重要となる。ビタミンEとコエンザイムQ10を豊富に含む食品は、筋繊維の損傷を防ぐ働きがあるとみなされている。
ビタミンCやEの不足は、持久力に影響を与える。
Witt et al. 1992
ビタミンCの長期的補給は、スポーツ後の筋損傷にポジティブな効果を示す。
Thompson et al. 2001&2003
通常推奨量の16倍(ビタミンC)や26倍(ビタミンE)の経口投与で激しいトレーニングによる骨格筋の適応に変化が観察されるが、長期にわたる過剰摂取により逆転することがある。
Thompson et al. 2003
結論として、筋肉に高い負荷がかかっている期間の筋再生を促す手段として、適切な容量の抗酸化サプリメントは有用である。炎症兆候が見られるときは、免疫を維持し、結合組織の構築を補助するビタミンCとEの同時服用が推奨される。
Shepard & Shek 1996