朝目が覚めてもすっきりしない、体がだるい、頭が重い、肩や背中が張ってる、こんな状態は疲れのサインです。強い疲労感は、会社や学校を休まざるを得なくしますが、病気と見てもらえないので、本人にとってそれが一番辛いかもしれません。
疲労している体には、いくつかの特徴が表れます。そのひとつは自律神経の乱れです。
疲労した人の自律神経は、交感神経が高ぶっているケースと、副交感神経が高ぶっているケース、両方があります。
交感神経が高ぶっていると、休みたくてもリラックスできないので、疲れが取れない状態になります。
副交感神経が高ぶる時は、疲れきって動きたくても交感神経が働かなくなっているか、疲労させる状況に対応できないのでフリーズしている場合です。
慢性的な疲労で、深刻なのは副交感神経が高ぶっているケースでしょう。
また、疲れている人は、活性酸素が増えていることがわかっています。
さらに、健康な人にも常在するヒトヘルペス6型ウイルスも増えてます。ヒトヘルペス6型ウイルスは、子供に突発性発疹を起こすウイルスで、大人になっても唾液の中に見つかりますが、疲れると増えるので、疲労の目安となります。
疲労は、免疫系に影響して放出したインターフェロンやTGF-βといった免疫物質が脳に影響して疲労を感じさせる他にも、痛みや不安を強く感じさせたり、気分を抑うつさせます。
また、NK細胞の活性を低下させるので、感染症にもかかりやすくなります。