脳が使うエネルギー源は、主にブドウ糖です。脳のエネルギー代謝を上げようと、糖質をむやみに摂取し続ければ、大量に分泌されるインシュリンに抵抗性が生まれて、かえって脳細胞への糖取り込みが低下して、エネルギー代謝を妨げ、脳疲労を生み出します。
このようなときには、脳が使えるもう一つのエネルギー源であるケトン体から生まれるアセチルCoAを利用します。
ケトン体を効率よく作るため、中鎖脂肪酸を取ります。中鎖脂肪酸を多く含む食品は、ココナッツオイルやMCTオイルなどで、総摂取カロリーの30%を脂肪から取り、その内1/3をこれらの食品から摂るようにします。そのかわりに、糖質の摂取は40%以下にすることが必要です。
中鎖脂肪酸は、分子が比較的小さいため吸収されやすく、速やかに肝臓で代謝されてケトン体となります。
MCTオイルを例にとると、大さじ一杯あたりおよそ100Kcalあるため、1日の総摂取カロリーを2000Kcalとすると、大さじ2杯が目安になります。
おすすめは、一杯のオイルを、朝はヨーグルトに、夜はスープやドレッシングに入れて摂取し、代わりに糖質を取らないようにすることです。