腰痛と生活習慣は関係があるのだろうか、という疑問が腰痛を専門とした医師にもあります。
重いものを持つような農作業や運搬業が腰を悪くするかどうかという疑問が、腰痛の専門家の間でも注目されています。
重いものを持つことが腰痛の引き金にはならないという論文がある一方で、多くの論文が重労働を腰痛のリスク因子だと示しています。
双子の調査だと、体にかかる負担が大きいほど腰痛が起き易いと示されています。(Hartvigesen他、Occup Environ Med、2003)
作業中の姿勢も重要で、腰を曲げたり捻る作業、同じ姿勢をしいられる作業は腰痛を起きやすくします。(Guo HR、Occup Environ Med、2002)
このようなエビデンスから、日本整形外科学会/腰痛学会のガイドラインは、腰部の身体的負担が大きいことが腰痛の危険因子だと記述しています。(Grade B)