治療では、見つけた問題を順序よく解決していくことで、無駄な施術をなくし治療効果を高めます。強い機能障害や中程度以上の強い痛みがあったり、症状が不安定で変わりやすいような場合は、「症状を変化させる」治療戦略をとります。ここでは、痛みの発生メカニズムを理解し、責任組織がどのような状態にあるのか、中枢神経系への影響、日常生活の影響といったことを評価して、治療プランを立てます。

痛みの発生メカニズムを知るには、Mackenzieの評価システムを使います。Mackenzie法の特徴は、反復運動テストによる痛みの変化を観察することです。その際に、痛みのイリタビリティも同時に評価しておきます。観察結果から動きにより解決できる問題は、ディレンジメントタイプになります。高いイリタビリティの状態があり、特に痛みの持続が強く見られる場合は、安静を維持しつつ沈静化する処置が必要です。

強い痛みは、橋網様体にある青班核を刺激して下降性疼痛抑制経路を活性化します。

症状を変化させる治療は、

夜間痛や安静時痛がない

遠位への放散痛を伴わない

動かしてスパズムを誘発しない

ことが条件で実施できます。

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