骨盤を安定化するシステムはなんでしょうか?
骨盤は、仙骨と左右の寛骨が力学的に閉鎖環を構成していますが、仙腸関節及び恥骨結合といった可動構造があるため、骨盤を安定化するには能動的に閉鎖を補強するシステムが不可欠です。能動的システムは、次の筋肉が構成します。 多裂筋 …
骨盤は、仙骨と左右の寛骨が力学的に閉鎖環を構成していますが、仙腸関節及び恥骨結合といった可動構造があるため、骨盤を安定化するには能動的に閉鎖を補強するシステムが不可欠です。能動的システムは、次の筋肉が構成します。 多裂筋 …
脊柱の安定性は、次の3つのシステム間の相互作用に依存するとされています。 受動的システム 椎骨、椎間板、椎間関節、関節包、靱帯 能動的システム 分節間をまたぐ筋力 神経システム 能動的システムを制御する中枢神経及び末梢 …
オーストラリアの理学療法士であるPeter O’Sullivan先生の慢性腰痛に関する論文のアブストラクトを紹介します。 腰痛は、ごく普遍的だが自己限定的な状態である。腰痛が本来予想される治癒期間を過ぎても解消せずに慢性 …
治療では、見つけた問題を順序よく解決していくことで、無駄な施術をなくし治療効果を高めます。強い機能障害や中程度以上の強い痛みがあったり、症状が不安定で変わりやすいような場合は、「症状を変化させる」治療戦略をとります。ここ …
筋骨格系疼痛をそのメカニズムによって分類すると、次のようになります。 侵害受容性疼痛 末梢神経因性疼痛 中枢感作性疼痛 侵害受容性疼痛(NP)は、組織を害する化学的、機械的、熱的刺激に応答する一次求心性ニューロンの自由神 …
検査で特定の組織に痛みを起こすような問題が見つかった場合は、組織特異的治療が適応になります。 その条件としては、 同じ方向に複数回を反復運動することで症状の中央化がみられる 特定の方向に動くと中央化し、その反対側に動くと …
近年、体幹を重視する人が増えたことで、スタビライゼーションエクササイズが注目されてきました。確かに体幹のスタビリティは重要なんですが、誰にとっても重要かというと、必ずしもそうではないようです。どんな人にとってスタビライゼ …
腰痛あるいは頚部痛に対してマニュピレーションが適しているかどうかは、次の条件で判断します。 16日以内に発症した症状 膝あるいは肘より遠位に症状がなく、過去に出たこともない 痛みの頻度が増加傾向 疼痛誘発テストが陽性 反 …
セラピストが取りうる治療戦略には、主に3つの種類があります。 ひとつは、「症状を変化させる」戦略です。この戦略を採用するメリットのある臨床所見としては、 強い機能障害 不安定で変化しやすい症状 中程度以上の痛み などがあ …
患者さんとのファーストコンタクトで一番大事なことって何でしょうか。それは、患者さんを守るためのトリアージです。レッドフラグや合併症、進行する神経学的欠損があれば、いち早くメディカルマネージメントに任せなければなりません。 …