関節制御の完全性が損なわれ、神経系や筋筋膜系による代償的な圧迫作用が不十分で、付加状況下での関節コントロールができないときは、プロロセラピーの適応となる。(Cusi et al,2010,Dorman 1994,1997)

ニュートラルゾーンでの動きを制御できないときは、保存療法の効果は少なく、プロロセラピーの適応となる最も重要な指標である。

プロロセラピーは、機能障害のある関節包や靱帯に炎症を起こす薬剤を注入し、炎症させることでコラーゲンを生成して強度を増大させる。一般に、2〜6週ごとに3〜6回行う。この過程で、セラピストは関節の過可動性を抑制するためのサポーターあるいはテーピングを行う。ニュートラルゾーンが回復したら、適切な運動コントロールと動作トレーニングに移行する。

骨盤帯 第4版 第11章より抜粋

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